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interviews:::番外編『みんな種をもっている』六ヶ所村ラプソディ上映会体験談

 
千葉県鴨川市在住の画家 宮下昌也さんの絵です。「春の唄」


ドキュメンタリー映画『六ヶ所村ラプソディ』を観て 六ヶ所のことを知った方も多いと思います。

自主上映会の開催は全国500箇所近くになっているそうです。

上映会を開催した方に時々お会いすると、
みなさん人生の大事な1ページだったみたいに、
そしてそれが自分の大きな転期でもあったことを感じられる温度で、
堰を切ってその時の事を色々お話してくださいます。

徒労が残る方も少なくはなく、燃え尽きた・・・とおっしゃる人もいました。(笑)

何年か経っても その想いの糸を手繰って 繋がり始めることができる
この映画を通してのご縁がBee'sCafeでも見つかることがあれば幸いです。

長野県 上田市にお住まいの 「のだま」さん から
素敵な体験談をお預かりしました。

どうもありがとうございました。





『みんな種をもっている』

〜わたしがわたしであるために脱原発〜


<上映会を主催しました!>


長野県上田市に住んでいます。
『六ヶ所村ラプソディー』を初めて観たのは松本市で2007年の9月16日でした。
だいぶ前から話題になっているし観ておこうか、という軽い感じで前日に問い合わせたら託児をまだ引き受けてもらえるというので友人と行くことにしました。
託児がなかったら行っていませんでした。
鎌仲監督の講演会もあるらしいけど、なんせ映画が2時間もあるので預けた子どもたちの機嫌次第にしようと友人と話しながら映画を観始めたのです。


途中、泣けてきました。
理不尽でどうしようもない感じ。
未来が見えにくい中で生きる登場人物たち。
まだ、私自身が当事者だとは実感がありませんでしたが。


ただ、
このことについてあなたはどうなの?
どう思うの?
思ったあと、どうするの?
と、監督に直接迫られたように感じました。


映画のあと、体がガクガクして、落ち着いていられません。
コーヒーを飲んでいてもじっとしていられない。
わたしにできることは何???
署名ならできると、ずらっと何種類も署名用紙が並ぶ署名コーナーで署名しました。
こんな気持ちで署名をしたのは初めて。
目の前にすぐできることがあってよかった。


でも、まだ落ち着かない。


託児の部屋に様子を見に行くと子どもたちは「帰りたくない〜〜〜。」の大合唱だったので会場に戻り鎌仲監督の講演を聴くことに。


明るい元気な声の監督。
話を聴いているうちに体のガクガクが止まりました。
放射能、劣化ウラン弾、被爆、原発が抱える重い問題についての話なのに聴いているうちに元気が出てきました。


なんで?


押し付けがましくない、怖がらせない、さっぱりしている!
わたしはこう思うけど、あなたはどう?と手渡し、あとは相手にまかせる。
相手に選択の自由を保障するコミュニケーション。


環境問題に限らず普段の暮らしの中で身につけていきたいコミュニケーションだと思いました。
この伝え方ならわたしにもできるかもしれない。


「一人一人の意識が変わらないと社会は変わらない。」「感動だけでは人は動かない。」「だから答えを渡すのでなく、観た人が自分は何ができるのだろうと考え始めるようにこの映画を作った。」と語る監督。


監督の狙い通り(!)何ができるか考え始めたわたしには「上映会をする」ことしか頭に浮かびませんでした。


でも怖い。
その数ヶ月前に温暖化を止めようと呼びかけるフリーペーパーを上田で配ったわたしはかなり疲れていました。
自分の心の芯にまだ深く響いていないうちから「大事なことだから。」と頭で考えて動くことのしんどさを経験し、終わった後あまりにも疲れて「もう、わたしは上田ではなんにもしない。怖くてできない。」と思っていました。


なのに、この映画が気になって仕方がない。
やらなきゃいけない気がする。
やりたくてうずうずしてくる。
上映会、やりたい!
原発、再処理工場を伝えるだけじゃない、人として大切なことが伝わってくる映画だからやりたい!
わたしの周りの人たちにこの映画を観てほしい!!
と映画を観て4日後には上映会をやろうと決めつつありました。


でもうまくいくか、だれが一緒にやってくれるか。。。
大阪から上田に引っ越してきてまだ二年で、知り合いもそう多くはなく、やはり不安。
そこで、上田に長く住む友人に「やりたいけど同じ気持ちで一緒にやれる人がいない。」と話したら、「じゃあ、紹介してあげる。あの人とこの人と。うちの2階で集まればいいわよ。」とのこと。
会わせてもらったその人たちは「上映会をやりたい。」と伝えると力強く「一緒にやりましょう。」と気持ちを返してくれる人たちだったのです。
初めて会ったその日からもう仲間のよう。


そのメンバーを中心に実行委員会【六ヶ所会議inうえだ】を立ち上げて準備を始めました。
(実行委員や応援して協力してくれる人たちの中にはこの上田でチェルノブイリ事故の頃から持続可能な暮らしを探る活動を続けてきた人が何人もいました。今につながる地道で息の長い活動に感謝。)
再処理工場の本稼動が4ヵ月後2008年2月と言われている頃で、急がなければと上映会は12月中旬を予定し、会場探しや監督との調整を始めました。(自分の経験から上映会には監督の講演会もはずせない気持ちで企画しました。)
準備期間は約2ヶ月。


肝心の会場がなかなか決まらず、日程も決められず、市内の会場になりそうなところを飛び回る日々が続きました。
それはなかなかにたいへんで、「うまく進まないのは時期でないということでは?」と助言してくれる人もいたのですが、わたしは「時期は今しかない、必ずぴったりの場所がある。」と根拠はないけれど確信があり、信じて動きました。
(今思えば不安になったり動揺したりしても気を取り直して早めに立ち直るトレーニングになりました。)
そして市内の長野大学の階段教室が規模も雰囲気もぴったりで、日程も駐車場も託児の部屋もどの条件もクリアーしたのでそこに決め、日程も12月16日に決まりました。
長野大学は場所を貸してくれるだけでなく主旨を理解して大きく協力してくれました。


準備期間中、
試写会に集まってくれた人たちが予想以上にたくさんのチケットやポスター、チラシを持って帰ってくれてとても勇気づけられ、
町のあちこちでポスターを見つけてうれしくなり、
イベントや大学の授業にお邪魔して宣伝させてもらったり、
会ったことのない人が突然電話をしたにもかかわらずチケットの販売を引き受けてくれたり、
映画と監督の講演に耳が聞こえない人のための字幕を付けてくれるボランティアの方々の打ち合わせの細やかさに感動したり、、、
たくさんの人にチカラをいただきました
そして、この上映会を伝えるためにあちこちを訪ね、そこで映画のことだけでなくいろんな話をさせてもらったことも今のわたしの財産になっています。


上映会が近づいてきた頃、地元の電力会社を訪ねて、「これこれこういう映画の上映会を開くのでぜひ見に来てください。」と伝えました。
対応してくれた社員の方と2時間も話し、(原発の安全性に対する感覚はだいぶ違いましたが、)その方の率直な意見を聞くことができました。
たくさん話しているうちにただ原発を止めればいいわけではなく、わたしが暮らしを変えていくことなしに世の中が変わっていくわけではないと、わたし自身が当事者であることを実感させられました。
そして、電力会社も国も自治体も反対派も推進派も気がついたばかりのわたしたちも、意見が違ってもそれでも伝え合って一緒に考えてこそ持続可能な社会が実現するということを理解しました。


スタッフ同士でも、上映会をどう作っていくか一緒に考え、この上映会で何を伝えたいのかくりかえし話し、気持ちを共有し、つながりを深めていきました。
特に上映会での配布物については何度も話し合って最終的に『六ヶ所村ラプソディー』がそうであるように、映画を観た人が自分で考え行動していく時の助けになることを願って手のひらサイズで手書きのリーフレット≪なにかしたいとおもった〜わたしにできること〜≫を六ヶ所会議inうえだとして作り、当日配布するにしました。


毎週金曜日にスタッフが集まりミーティングを重ね、もう日々は上映会一色。
松本で映画を観てからの3ヶ月はあっという間に過ぎました。
ある時期から、「何人来てくれるかはわからないけど、必ずいい上映会になる。」とこれまた根拠のない自信が湧いてきました。


それでも当日が近づくとチケットの売れ行きが思わしくなく心配しましたが、やるだけのことをやってあとはおまかせしかなく、人事を尽くして天命を待つ心境。
それに、大阪で上映会を主催した友人から「大丈夫。鎌仲監督の映画の上映会は必ずちょうどいい数の人が来てくれるってジンクスがあるのよ。」と聴いていたので不安が頭をもたげる度に思い出して信じて準備を進めました。



そして上映会当日。
急に冷え込んだ雪の日にもかかわらず予想を超えて3回の上映で457人もの方が映画を観に来てくれました。
チケットは550枚くらい売れていました。(買ってはくれたけど来なかった人がこんなにいたということ?)
わたしたちの知らないところでたくさんの人がチケットの販売に協力してくれていたということがわかります。


当日は何種類もの書籍を販売しました。
その中でも『わたしにつながるいのちのために』(2003 冨田貴史)と『知ることからはじめよう』(2006 一般社団法人スロービジネスカンパニー)は特に力を入れて、準備期間中から販売しました。
『わたしにつながるいのちのために』は原子力とヒバクといのちと心のあり方の話として、『知ることからはじめよう』はバランスのいいわかりやすい原子力の入門書として、会場でもお弁当屋さんみたいに持って回って売り歩きました。それぞれトータルで100冊、130冊ほど売れました。


映画に出てくる苫米地さんのお米も販売しました。監督が講演で「わたしも食べてますよ。ほんとうにおいしいお米です。」と言った途端、あっという間に完売。


参加者はそれぞれにいろんな思いで映画と監督の講演を受け止めた様子で、138人の方が感想を書いてくれました。(小冊子にまとめました。)


スタッフは寒い中、駐車場係や受付や託児で走り回りへとへとでしたが、充実して、たくさんの参加があったことをよろこび合い、一人が欠けてもできない会だったことを実感しあいました。


いい風の吹く一日でした。
そして始まりの日。


上映会は終わったけれど再処理工場はストップしていないし、
わたしたちは毎日電気を使っています。


わたしには原子力や再処理についてのくわしい知識がほとんどないまま、ただ『六ヶ所村ラプソディー』が心に響いて湧いてきたエネルギーだけで上映会を開きました。
やっと最近自分たちで勉強を始めてみて霧が晴れていくような気持ちがしています。
知れば知るほど知識に基づいて自分で考えることができます。
今まで感覚的だったことも知識の裏づけがあると自信を持って友人に話せます。


上映会後も実行委員会は解散せず、『六ヶ所村ラプソディー』のその後を伝える『六ヶ所通信no.4』や鎌仲監督の次の映画の制作途中経過報告『ぶんぶん通信no.1』のDVD上映会、冨田貴史さんのトークやワークショップ、自分たちで学習会などを開いています。
底に流れるテーマは<ここ上田で持続可能な暮らしを作るコミュニティ作り>。



上映会が終わって一年半以上たつ今も広がり続けている人と人のつながりこそがお互いを勇気づけ、世の中を明るいほうへ変えていくエネルギーだと実感しています。


上映会をやってよかったです。
だれもが自分の中に種を持っていて、水を注がれるのを待っているのだと思います。
わたしの中にあった種も芽を出して育ちはじめました。
映画を観に来てくれた人たちの種にも水が注がれ、あちこちで芽を出していることを願って。

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